コラム
祝!阪神タイガース優勝。ディレイラ・ブリュー・ワークスのコラボビールで祝杯を。
2023年9月14日、阪神タイガースが18年ぶりとなるセ・リーグ優勝を決めました。すでに10日経過していますが、まだまだ喜び冷め止ぬのではないでしょうか。
毎年、阪神タイガースとのコラボビールを出している大阪・西成のブリュワリー「Derailleur Brew Works(ディレイラ・ブリュー・ワークス)」は、今年5月に販売するも即完売となった2023年版のコラボビール「EYE OF THE TIGER ULTIMATE」をA.R.E.が目前に迫る中、再醸造をするもこちらも瞬く間に完売となりました。
しかし、僕が住む家の近所にある酒屋さんで取り扱いがあり、考える間もなく即レジに行き購入。勝利の美酒を手に入れることができました!
毎度不思議なビアスタイルを提供してくれるディレイラ・ブリュー・ワークス。
このビールのスタイルは「Hazy Ucon Lager」とのことで、大枠ではラガーに分類されるもののアルコール度は6%と一般的なラガーよりはちょっと強めです。
また、ヘイジーラガーあることから、ヘイジーIPAと同様に鮮烈なフレイバー感と濁りがあるのだろうと注ぐ前から想像を掻き立てられます。
けれども1つわからないのが「Ucon=ウコン」の文字。ウコンといえば、二日酔いの原因となるアセトアルデヒドを分解する働きがあり、肝臓機能の回復や強化に役立つ、酒愛好家にとってはなくてはならない相棒のような存在です。しかし、そのウコンをアルコールの中に入れてしまうとは!?
効能が保たれるのか不安な気持ちもあるけど、一方で「ひょっとしたら、何杯飲んでも大丈夫なのでは??」といった根拠不明な期待感も持たざるを得ません。
ディレイラといえば、不思議なビアスタイルとともに同社の社長が考案しているという謎のポエム。
コラボ商品ということもあってか普段よりも独自の世界観は抑えられており、どういった味をしているのかがよりわかる文章となっています。
これなら普段は大手メーカー系のビールしか飲んでないという人であってもイメージしやすく、「クラフトビールって、なんだか美味しそう」と思ってくれそう。
うん。いつものディレイラ節も好きではあるけれど、これくらいわかりやすい文章でもいいと思うのは、きっと僕だけではないはず。
一般的なラガーのような輝く黄金色ではなく、ヘイジーIPAと同様にやや濁った色合いとなっています。このあたりは名付けられたビアスタイルのイメージどおりでした。
ビールをグラスに注いでいる時の香りもラガーというよりは、ヘイジーIPAのようなフルーティーで芳醇な風味。そのせいもあって「ラガーなの???」という気持ちが強まります。
味わいはまずピーチのようなフレッシュな甘みがやってきて、その後を追うように強烈なホップの苦味がやってきて、最後に麦の香りが鼻を抜ける感じでした。
ラガービールと銘打っていないと、とてもじゃないとわからない味わい。さすがはディレイラというべき唯一無二の個性を感じます。
ディレイラのビールの多くは限定醸造のため、悲願の頂点を取ったときには手に入らない可能性もあるため、いまのうちに確保しておきたいところです。